井上店長の宝石一筋人生
昭
和 57 年 |
徳島有名宝石店に入社 宝石とかかわる始まりでした。 当時の新入社員の多くが店舗販売を希望する中、私は外商部を希望しました。 その理由は「お客様に1番近いところで仕事がしたい」という思いと、店舗にたよらず自分の力で売り上げを競える部署であり、また年功序列のない成果主義に 魅力を感じていたからです。この厳しい環境の中、寝る時間も惜しみ宝石の勉強をしました。たくさんのお客様のおかげでトップセールスへと駆け上がることが できました。 |
平
成 1 年 |
突然の出来事。M&A 成立(企業買収) 今でこそ聞きなれた言葉ですが当時は大変珍しいことです。 社長が後継者問題で、会社を売却しました。 当然、社長交代が行われ私の取り巻く環境も激変。当時は珍しく、テレビ・新聞などで大きく報道されました。 新社長による経営方針。そして、それから1年 支店長に配属を命じられ外商を熱望する私にとって悩み苦しむ日々が・・・・。 支店責任者不在の状況で店長を引き受けざる得なかったのです。 外商一筋7年間 初めて経験する店長という職務、商品仕入れ・販売・販売員教育・店舗運営などすることは山積み、毎日夜中まで働いて、働いて、ぐんぐん売り上げを伸ばし続け会社の中でも優良店に成長。県外の宝石店社長が視察に来るほどでした。 ここでも、「お客様に1番近いところで、仕事をしたい」との思いは変わりませんでしたし、外商の経験を接客に生かしたのが成功の大きな要因でした。 |
平
成 13 年 |
悪夢。突如会社倒産 支店の売り上げはどんどん伸びていましたので、まさに寝耳に水「ビックリ」でした。絶好調の人生から、明日をも見えない不安な人生にこの日を境に大きく変わりました。 倒産の要因は親会社の新規事業の失敗。ここでも、当時珍しい「民事再生」。またまた、報道材料となりました。たしか。夕方のテレビニュースで放送され大きな話題を呼びました。 この事実を知り、心配していただいたお客様や取引先から4台の固定電話と1台の携帯電話が鳴りっぱなし会社は大混乱。 7時より社長より、説明が全社員にある予定でしたが、電話対応に追われ、説明も受けられない状況の中、心配していただいた、お客様とメーカーからが大半です。 社員20名ほどでしたが、私を含め3名が退職のちに、順次退職しました。最後2〜3名残り、最終的には親会社・子会社も消滅しました。 |
平
成 13 年 |
ジュエリーBEST 設立 サラリーマンから経営者へ、転身の決意 不景気といわれる今でこそ珍しくありませんが、当時会社の倒産・リストラ・解雇など、あまり身近な話ではなく、まわりは景気のいい話ばかり。孤独感と先行き不安感で2カ月ほど悩んだ末での決断でした。 お客様・仕入れメーカーさんの協力をいただきジュエリーBESTをスタートさせました。 外商の中で広げたお客様への販売と、店舗運営成功の経験でお店の業績もぐんぐんと伸び、どんどん利益が上がり・・・のはずが。 大きな店舗を構えるわけでなく、小さなお店。従業員を沢山雇うわけにもいかず、さらに倒産という形の退職で資金力もない 確かに今までの経験と長年私を応 援していただいたお客様のお陰で売り上げも確保出来ました。しかし経営という面では決して楽ではなかったのですがそれ以上に、少しづつ私の中で違和感が生 まれ始めました。「お客様に1番近いところで仕事がしたい」「お客様の喜ぶ顔を見るのが仕事のやりがい」など。 今月の売り上げを作るのに、大切なお得意様にご無理を言って買っていただく。これが本当の商売と言えるのか?私の都合を大切なお客様に押しつけているのではないだろうか、喜んでいただかなければ、やがて私から離れて行ってしまうのではないか 新たな悩み・・・。 |
平
成 16 年 |
苦悩の中での選択 宝石の販売という形に限界を感じていました。 そこで、ある発想が・・・・。 徳島県の中でも例のない、宝飾専門店による金・プラチナ・宝石の買取専門店+宝石のリフォーム・修理の店。お客様に喜んでいただける店づくりとシステム。このようなお店が徳島にも必要では?と考え始めました。 しかし事業として成り立つのか? ましてや、宝石販売のリスクを考えるとなかなか難しいのでは? いろいろ考えをめぐらすうちに、ある答えが。 使わない宝石を眠らすのはもったいない。ましてや、地球の資源として枯渇していく金・プラチナ・ダイヤを始め宝石の再利用で地球環境に貢献出来ないものだろうか。そんな思いでお店の方針転換を決意しました。宝石買取専門店ジュエリーベストの誕生です。 「使わない金・プラチナ・宝石高価買取します。」 このフレーズで広告を出し続けました。最初は私たちのシステムを理解していただくためでした。お陰様で多くの方にご利用いただけるようになった事を感謝しております。 店づくりとして BESTのことを少しづつご理解いただき、今では年間10,000点の買取実績を達成しております。 「使わない人」から「使う人へ」リサイクル 平成20年の金プラチナ相場高騰による買取ブームで1部の業者が違法な買取や相場の半金での低査定買取をしましたが、BESTでは適正な高査定買取をしてまいりました。真面目に正直に、お客様の立場に立ったお店づくりを、これからも進めていきたいと思っております。 |